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車のことや趣味のこと、なんでも発信していきます
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2016.06.22
今回、1971年式 コルベット スティングレーのFRPで出来たボデーの修理事例のご紹介です。
70年代のアメ車って独特のボディラインでカッコイイですよね。ちなみに製造されてから45年経っているお車ですが、アメリカでレストアされてから日本に持ち込まれているそうで、
45歳とは思えないほど綺麗でツヤツヤで外見はそんなに経っていないように
見えるほど程度の良いお車です。ちなみに私は1972年生まれの44歳ですが、
お腹も出てて、シミだらけ。ちょっと負けてる感じがするのは私だけでしょうか?
しかし、見れば見るほど格好良く超欲しくなってしまいました。エンジンも
きちっとメンテナンスされていて、スターターを回せば一発始動OK!
絶好調!です。
さて、今回オーナー様より御依頼いただいたのは、左フロントバンパー部分の
ファイバーボディーの割れてしまっている箇所の修理です。
少し見えづらいですが、ファイバーのボディーがひび割れてしまっています。
バンパーを外して割れている部分の内部がどうなっているか削ってみたところ
流石に45年も前のお車だけあってファイバーがまるで腐った木の様にグズグズになってしまいます。
これは、アメリカでレストアされる前に、ぶつけて修理されていた所にヒビなど
があり、そこから雨水が浸入して中のファイバーを侵食して腐りはじめてその上のパテも割れてしまったのではないかと考えられます。
ここまでになってしまうと、人間で言えばガンの手術の様に悪い部分を大きめに取り去って、それから樹脂を流し込みボデーの強度を再生してからパテで整形していきます。
エポキシ樹脂にガラス繊維を混ぜたものを塗布した状態
通常ですとFRPという船の船底等に使われているグラスファイバーでボデーが出来ているので同じ樹脂を使うのですが、今回、当社で用いるのは、エポキシ樹脂を使って修理していきます。この樹脂を使うメリットとしては、FRPより柔軟性に優れ
かつ、密着性が良く、水に強いと言うメリットがあります。この樹脂にガラス繊維を
細かく切り刻んだものを混ぜ合わせたものを混合することにより更に強度を上げる
事が出来るからです。ただ、FRPより材料代は高くなりますが、、、。
これを削ってからまた塗布を何度か繰り返して形を整えていきます。
パテを整形してサフェーサーを塗布し、綺麗に面出しした状態です。
これをマスキングしてから塗装に移ります。今回、このコルベットは
塗装するのにもフェンダーに継ぎ目が無いのできちっと塗ると右フェンダーまで
ぐるっと塗装しなくてはなりません。そうするとコスト的に結構な金額になってしまうため部分塗装でコストを抑えます。
こんな感じで塗装面積を小さくして塗装代を下げています。きっちりとした
修理をしたい方にはフェンダーの切れ目から切れ目迄全てクリアーで包み込む
塗装方法をお勧め致します。
塗装したボデーを磨き塗装終了です。どうですか?ピッカピカでバッチリ直っています。これから、バンパーを組み付けて完成です。
見ても全く修理したことがわからない位に出来上がりました。
FRPのボデーの修理もエステックカーサービスは全く問題なしです。
古いアメ車だろうがヨーロッパ車でもなんでも来いですよ。
もちろんFRPのエアロパーツだって修理可能ですのでお気軽にお問合せ下さい。
エステックカーサービスは、車好きのオーナー様の味方です。
エステック対応地域 世田谷より半径20km が対応エリアになります。
東京23区、府中、多摩、相模原、横浜、川崎、出張致します。
その他、近辺の地域の方はご連絡くださいませ。 内容により対応いたします。